編集終了時に自動的にデータを保存しないようにする

標準の設定では、編集セッションの終了時にPF3キーを押して編集パネルを閉じると、編集中のデータはデータセットに書き出されて保存されます。AUTOSAVEコマンドで自動保存モードを変更することで、編集セッションの終了時にデータを自動保存させないようにすることもできます。
JCLなどをひな型ライブラリーとして用意した区分データセットなどでは、自動保存しないようにしておくと誤った修正によるデータの破壊を少しでも防ぐことができます(*1)。

AUTOSAVEコマンド(編集終了時の自動保存の設定)

AUTOSAVEコマンドは、ENDコマンド入力時(PF3キーを押した時)の編集セッション終了時に、編集中データを自動的に保存するかどうかを設定します。
AUTOSAVEがONの場合、編集セッションの終了に先立ってSAVEコマンドの処理が自動的に行われ、編集中のデータはメンバー(あるいはデータセット)として書き出されます。ONがデフォルトの設定です。
OFFまたはPROMPTに設定すると、データの変更が行われている場合は、編集セッション終了時にSAVEまたはCANCELのいずれかを行う必要があることがショート・メッセージで通知されます。編集中データを保管するならSAVE、保管しないで終わるならCANCELコマンドを自分で入力して実行します。OFF△NOPROMPTに設定すると、編集セッション終了時に変更データは破棄され直ちに編集セッションは終了します(*2)。これはCANCELコマンドの入力と同じです。

AUTOSAVEコマンドによる設定値はコマンドを実行したデータセットに対してのみ有効で、変更した設定値はプロファイルに保管され次回以降の編集セッションにも引き継がれます。ひな型のメンバー・ライブラリーは自動保存されないように設定しておき、それ以外は自動保存されるように設定することができます。


*1 参照しただけのつもりでも何かの拍子にデータを変更してしまうこともある。自動保存になっているとPF3キーを押しただけで誤ったデータで上書きされてしまう。CANCELするつもりでいてもうっかりPF3キーを押してしまうことはよくあることである。
*2 編集セッション開始時のオプション設定で、CANCELコマンド入力で直ちに終了するか、データを保管せずに本当に終了していいのかを確認するダイアログ・ボックスを表示させるかを選択することもできる。

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